三浦展・松永安光 出版記念講演会

2015.05.30

リリースとともにたちまち予約で満席になってしまった、社会デザイン研究者 三浦展さんと建築家 松永安光さんのダブル講演会レポートです。

三浦展さん、松永安光さんといえば、学生時代から書籍などを通して名前を知るお二人。はじめはもう10年以上前ですが、三浦さんは「マイホームレスチャイルド」の元になる連載を10+1で、松永さんはコーリン・ロウ「マニエリスムと近代建築」の訳者として。そんなお二人の出版にまつわる講演会がここで開かれることになるとは。

まずは三浦さんの『昭和「娯楽の殿堂」の時代』から。船橋ヘルスセンターや池袋ロサ会館など当時の貴重な画像が、三浦さんのトークと共に次々とプロジェクターで映し出されます。その様子は紙芝居を見るようで、いつのまにか昭和にタイムスリップしたかのようでした。それにしても船橋ヘルスセンターの自由な発想の施設が複合した様子は、現代の建築関連法規で再現可能なのか気になりました。

続いて松永さんの『リノベーションの新潮流』。精力的に海外を飛び回って足と目と耳をフル回転させたリサーチが、生き生きと語られていきました。石の文化である西洋の建築はさすがにリノベーションの素地が違います。もちろん情報量も膨大。事例の社会的背景もそれぞれ個性的です。スライドは用意されたものの1/3ほどで残念ながらタイムオーバー。続きは書籍で、ということに。
二つの著作に共通するのは、現代の日本に次々と林立する新しい商業施設の、つまらなさに対する厳しい眼差しではないでしょうか。それに対して場所#4には松永さんの著書のキータームとなっている「レジェンド」「ストーリー」がささやかながらあり、同時に日常の中にある楽しみを複合させた、現代の小さな娯楽施設のなのではないかと、この場所に照らし合わせながらお話を聞いていました。

その後は懇親会。お二人は率先して過ごし易い季節の夕暮れを、道に出した椅子で楽しく過ごしていました。さすがにこういう空間の良さを知り尽くしているだけあって、椅子の配置が絶妙。道に開かれたこの場所を余すことなく使いこなしていただきました。こういう場を提供できる会場を運営していて、本当に良かったと思える週末の1日でした。

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